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市民風車

2001年9月、「はまかぜ」ちゃんからスタートした市民風車の取り組みも、10年が経過しました。地球温暖化の問題、ピークオイルなど、自然エネルギーに対する社会の期待は高まる一方で、国のエネルギー政策は原子力を中心で自然エネルギーにとって逆風が吹き続けました。そのような状況のなか、市民風車は少しずつ、仲間を増やしていくことができました。

そして東日本大震災から1年が経過した2012年3月、新たな市民風車が誕生しました。名前は「風民(ふ〜みん)」と「夢風(ゆめかぜ)」です。2基の風車はそれぞれワタミ株式会社、生活クラブ生活協同組合(東京・神奈川・埼玉・千葉)の協力により建設され、つくられた電力も東北電力に売電するのではなく、特定規模電気事業者(PPS)を通じて両社の各施設に供給する仕組みです。詳しくはこちら→

新聞でも「電力自由化」や「発送電分離」などといった見出しをよく目にしますが、まさにエネルギーの産直として、これからの新しい電力の生産と消費のあり方を先取りする画期的取り組みとして注目を集めています。

 


「はまかぜ」ちゃん誕生から3ヵ月後。市民風車建設の経験を伝え、各地での取り組みを盛り上げていこうと、「市民風車をつくろう!ワークショップ」を札幌で開催しました。ワークショップ開催後、2003年にわんず(青森県鯵ヶ沢町)、天風丸(秋田県潟上市)に風車が誕生しました。この2基の風車の建設資金を調達するのに伴い、市民出資の組成、募集を行なうファンドの専門会社(株式会社自然エネルギー市民ファンド)を立ち上げました。

株式会社自然エネルギー市民ファンドのウェブサイトはこちら



2005年に誕生した北海道石狩市の「かぜるちゃん」「かりんぷう」は、その後、2008年に稼動した「かなみちゃん」とともに、石狩川放水路沿いに3基なかよく並んでいます。札幌市内からも近く、交通の便にも恵まれていることから、こどもたちの風車見学、視察などでおおくの方が訪れる風車です。

かぜるちゃん、かりんぷう誕生物語
オープニングイベント風が奏でる音楽祭(かぜるちゃん、かりんぷう)
オープニングイベント風が奏でる音楽祭(かなみちゃん)

【地図】石狩放水路沿いに3基ならんでいます。

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2012年3月に運転をはじめた市民風車「風民(ふーみん)」と「夢風(ゆめかぜ)」。私たちの市民風車の取り組みに賛同した「ワタミ」と「生活クラブ生協」の協力により誕生した風車です。2基の風車の電力は、それぞれこの2社で使用されます。生活クラブ生協では、使用する電力の約46%を風車の電気でまかなうことになります。

風車の電力はPPSに販売した後、「グリーン電力証書」でやり取りします。東北で発電した電力を東京に送るためには、東北電力と東京電力の「関所」をとおります。そこを通るためには、翌日に通る電力を30分ごとに通告する義務が電気事業法で定められています。変動範囲は±3%以内と大変厳しい制限も設けられ、制限を越えるとペナルティーが発生します。日本の全発電量でわずか1%程度に過ぎないPPSの電力に対して、非常に厳しいルールが課せられているのです。自然エネルギーは変動するため、翌日のその時間の電力を予想することが難しく「この風車の電気がほしい」という意思表明に対応する工夫が必要でした。そこで今回はまず「グリーン電力証書」を活用した取り組みでスタートすることになったのです。

北海道浜頓別町に日本で最初の市民風車「はまかぜ」ちゃんが誕生から11年が経過しました。「電気も商品であれば、ちゃんと択んで使いたい。」私たちの一人ひとりの声は小さくても、賛同する輪が広がれば、かならず世の中を変えることができる。「風民」と「夢風」の誕生は、そんな夢への挑戦です。