組織概要About Us
設立の経緯
北海道グリーンファンドの立ち上げのきっかけ、
それは、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故です。
事故後、生活クラブ生協が取り扱っていた無農薬のお茶から
自主基準値を超えるセシウムが検出され、
生産者がそのお茶を廃棄処分する、ということがありました。
遠く離れた国で起きた原発事故の影響が我が家の食卓にも影響したこと、
それは、北海道で初めての原子力発電が稼働する時期にも重なりました。
このことで、はじめて、エネルギーに正面から向き合うことになったのです。
やがて、1997年にCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)が開催され、
同じ頃、ヨーロッパやアメリカでは、グリーン電力プログラムが登場しはじめました。
環境負荷の少ない、再生可能エネルギーを選ぶ仕組みです。
日本は十分に省エネをしている、乾いた雑巾は絞りようがない
再生可能エネルギー?高いオモチャみたいなもので役に立たないもの
そんな声もありました。
でも、日本も同じような取り組みがきっとできるはずだと考え、
東北大学(当時)の長谷川公一先生、
環境エネルギー政策研究所の飯田哲也さんの力を借りながら
考えた仕組みがグリーン電気料金制度です。
1999年4月から生活クラブ生活協同組合においてスタートしました。
この取り組みを誰でも参加できる仕組みにしようと考え、
同じ年の7月に、北海道グリーンファンドが発足しました。
この仕組みによって、2001年9月に最初の市民風車「はまかぜ」ちゃんが誕生しました。
みんなで省エネをして、原発や石炭火力による電気に依存しない、
再生可能エネルギー100%をめざす。
持続可能なエネルギー未来をつくるために、
北海道グリーンファンドの活動を続けています。
1992年、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを目標とする「国連気候変動枠組条約」が採択され、世界は地球温暖化対策に世界全体で取り組んでいくことに合意しました。同条約に基づき、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)が1995年から毎年開催されています。COP3は、1997年に京都で開催され、条約に基づく「京都議定書」が採択されました。なお、京都議定書は2020年までの温暖化防止の目標を定めているもので、2020年以降、現在の目標などは、パリ協定に引き継がれています。