省エネライフEnergy Saving
保温調理のススメ
保温調理とは余熱を利用して料理を仕上げる方法です。
過熱して沸騰させた鍋を火から下ろしてタオルケットやタオルで包んだり、発泡スチロールやダンボールの箱に入れて保温するだけ。それでもゴハンはふっくら、煮物はほっくり出来上がります。
直接火を使う時間が少なくなるので、
電気やガスの使用も抑えることができ、
光熱費も二酸化炭素も削減できて地球と家計に優しい調理法です。
保温調理の魅力
- 手間いらず
- 電気もガス代も節約=二酸化炭素排出量削減
- 煮崩れの心配がいらない
- 焦げつかない
- 香りが外へ抜けず栄養素もこわれにくい
- 味がよく染み込む
- 適温で火を通すのでお肉は硬くならない
- ガステーブルが混まない(特に冬場)
- 火のそばについていなくて良い
いろいろあります!包み物グッズたち
保温調理の主役はなんと言っても「包み物グッズ」です。
簡単なところでは、新聞紙や段ボール箱。着なくなったセーターや、使わなくなった毛布にも、もう一仕事してもらいましょう。腕に自信のある方は一手間かけて、鍋帽子に仕立て直すと、なお愛着がわくものだとか…。
お子さんが小さかった頃のベビー毛布やセーター、トレーナーで作った鍋帽子®だと、思いでも加わって、温かさや美味しさもグレードアップしそうですね。もちろん、端切れを使ってお気に入りを仕立てるのもステキ!アルミを使った市販のアイディア商品もありますよ。あなたはどんなグッズを使いますか?
●古毛布 ●古セーター ●バスタオル ●ダンボール箱 ●プチプチクッション ●発泡スチロール箱
●新聞紙 ●リュック ●鍋帽子® ●エマージェンシーブランケット
3つの
ポイント
- 味は冷めるとき染みこむ
- 味は煮込んで(加熱し続けることで)染みこむのではなく、温度が下がる時に染みこむのです。保温調理では鍋の温度がゆっくり冷めていくので、時間の経過とともに味がよく染みこみおいしくできあがります。(火も充分通ります)
- 料理の主役は「香り」です
- 完全に火が通るまで煮続けて味付け、更に煮るという調理法ではおいしい香りが部屋中に逃げてしまいます。
保温調理などの適温料理では香りが細胞膜の中に閉じ込められ、おいしく頂けます。
- 食材の最適な調理温度と調理時間を知ろう!
- 食材に火を通すための充分な温度と時間は、決して100と長時間ではありません。必要以上の高温、長時間加熱は食材のビタミンや酵素などの有用な成分を破壊してしまいます。保温調理は適温で調理するため、栄養素も壊れにくいのです。
<最適な調理温度と時間>
魚肉類 70~80 10~15分
根菜類 90前後 15~30分
葉菜類 80~85 2~3分
練り物 75~80 5~10分- 注意 温度が下がってきてからの長時間の保温は腐敗を招く恐れがあります。特に夏場は気をつけましょう。